『コマンドラインの黒い画面が怖いんです。新人エンジニアのためのコマンドが使いこなせる本』を読んで試してみた結果
最近『コマンドラインの黒い画面が怖いんです。新人エンジニアのためのコマンドが使いこなせる本』という入門書を読みました。
その中で、
Androidのアプリ「Termius」を使えば、スマホでもCLI(コマンドライン)が使える
といった記述があったので、
「スマホで本の内容を試せるなら便利だな」と思い、
実際に Termius をインストールしてみました。
しかし、実際に使ってみると 本に書いてある通りにはならない ことが分かりました。
この記事では、
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本の説明がなぜ再現できなかったのか
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実際にAndroidでLinuxを学習するにはどうすればいいのか
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さらに毎日継続できる仕組みづくり(ChatGPT編)
までをまとめて紹介します。
目次
TermiusではLinuxコマンドを実行できなかった(理由:仕様変更)
本には「TermiusでスマホからCLIを使える」と書かれていましたが、
現在のTermius(最新版のAndroid版)には“ローカルでLinuxシェルを動かす機能”が存在しません。
昔のTermiusには
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Local Terminal(ローカルターミナル)
という簡易シェルがあり、それでlsやcdを試せたようです。
しかし現在はこの機能が削除されており、Termiusは完全に
✅ SSHクライアント(外部サーバーに接続するアプリ)
になっています。
つまり、
Termius単体では “AndroidでLinuxコマンドの練習” はできない。
本に書かれていた通りにやっても
今のバージョンでは再現不可能でした。
AndroidでLinuxコマンドの学習ができるのは「Termux」
そこで、実際にAndroidでLinux環境を動かせるアプリを探したところ、
Termux がベスト という結論になりました。
✅ Termuxの特徴
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Android上で“本物のLinux環境”が動く
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aptでパッケージがインストールできる -
ls,cd,grep,cat,chmod,findなど、
本の最初に登場するコマンドがそのまま使える -
Vim や nano も使える
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Python / Git / Node / Go / Rust なども動く
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root不要で安全
Termiusは学習目的ではなく「SSH接続用」
今回、Termiusを試したことで、
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学習 → Termux
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外部サーバーに入る → Termius
という役割の違いがはっきり分かりました。
スマホでLinuxの勉強をしたい人は、
Termuxを使うのが正解 です。
継続学習のために、ChatGPTで「毎朝コマンドを1つ送ってもらう」仕組みを作った
学習は続けるのが一番難しいので、
ChatGPT の 自動タスク(Automations) を使って、
✅ 毎朝 6:30 に「今日のLinuxコマンド(解説付き)」が届く
という仕組みを作りました。
設定内容はこんな感じです:
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コマンドの目的
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よく使う場面
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代表的なオプション
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実行例
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最後に「1問ミニ課題」つき
実際に通知が来るので、
スマホを見るだけで1日1コマンド覚えられる。
これは思った以上に便利で、
「自然に学習が継続できる仕組み」が完成しました。
毎日少しずつ学べるのが一番のメリット
Linuxの学習は、
1日でまとめてやるよりも
毎日1コマンドずつ覚えるほうが圧倒的に身につきます。
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Termuxでコマンドを実際に動かす
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ChatGPTが毎朝復習と新しいコマンドを教えてくれる
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スマホだけでどこでも練習できる
という組み合わせは相性抜群でした。
まとめ
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本に書かれていた Termius の機能は、現在のバージョンでは削除されていた
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Androidで Linux の学習をするなら Termux 一択
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Termux は本物のLinuxが動くので学習に最適
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ChatGPT の自動タスクで “毎日1コマンド学習” を自動化できる
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スマホだけで習慣的に学習できる環境が作れる
AndroidでLinuxを学んでみたい人は、
Termux+ChatGPTの組み合わせをぜひ試してみてください。