Google Antigravity(VS Codeベース)を使っていて、
Windowsのバッチファイル(.bat)や VBScript(.vbs)を開いた瞬間に
コメントが文字化けする──そんな経験はないでしょうか。
そのたびにエンコーディングを手動で変更するのは、地味ですが確実にストレスになります。
この記事では、その手間を一度の設定で完全に解消する方法を紹介します。
目次
なぜ文字化けが起きるのか
この問題は、ツールの不具合ではありません。
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Windowsのバッチ・VBScript
→ Shift JIS(CP932)前提で作られていることが多い -
Google Antigravity(VS Code系エディタ)
→ UTF-8が標準
この前提のズレによって、
「正しく書かれているはずの日本語コメント」が壊れて表示されます。
毎回の手動切り替えがつらい理由
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ファイルを開くたびにエンコーディング変更
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保存時に元の文字コードに戻し忘れるリスク
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チーム内で「文字化けした」「壊れた」と言われがち
レガシー環境を扱うほど、この問題は無視できなくなります。
settings.jsonで解決する
Google Antigravityは、ファイル種別ごとに文字コードを指定できます。
これを使えば、.bat と .vbs だけを Shift JIS 固定にできます。
設定ファイル(settings.json)を開く
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設定画面を開く
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Windows:
Ctrl + , -
Mac:
Command + ,
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右上の 「設定(JSON)を開く」 をクリック
追記する設定
既存の設定があっても、以下を追加するだけで問題ありません。
// 既存ファイルの文字コードを自動判別しやすくする
"files.autoGuessEncoding": true,// .bat(Windowsバッチ)
"[bat]": {
"files.encoding": "shiftjis"
},// .vbs(VBScript)
"[vbs]": {
"files.encoding": "shiftjis"
}
}
ポイント
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拡張子ごとにエンコーディングを指定している
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UTF-8が必要な他の言語には影響しない
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Windows実行環境(cmd / wscript)と整合が取れる
設定の反映方法
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settings.jsonを保存 -
すでに開いている
.bat/.vbsは開き直す -
反映されない場合のみ Antigravity を再起動
使ってみた結果
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文字化けせずにそのまま開ける
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保存時にエンコーディングを意識しなくていい
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レガシースクリプト編集の心理的コストが激減
「なぜ最初からこれをやっていなかったのか」と思う設定です。
注意点
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新規作成した
.bat/.vbsも Shift JIS で保存される -
PowerShell(
.ps1)は UTF-8 前提なので別設定が必要 -
UTF-8へ移行途中の環境では混在に注意
おわりに
日本のWindows環境では、
今でも Shift JIS 前提のスクリプトが現役で使われています。
Google Antigravityのような最新IDEでも、
設定を少し調整するだけで快適に共存できます。
同じ問題に悩んでいる方の参考になれば幸いです。