目次
はじめに
Git Bash を使い始めた人が最初につまずきやすいのが、
- Git Bash を開く
cdでリポジトリの場所まで移動する
という一連の操作です。
特に Windows 環境では、
C:\Users\...と/c/Users/...の違い- バックスラッシュとスラッシュの混乱
が重なり、「毎回移動するのが面倒」「パスを覚えたくない」と感じがちです。
この記事では、Git Bash を開いたあとに移動しなくて済む方法を、実際に使える形で整理します。
結論
エクスプローラから直接 Git Bash を起動するのが最短です。
具体的には次の 2 つの方法があります。
- 右クリックメニューから開く
- エクスプローラのアドレスバーから起動する
どちらも「そのフォルダをカレントディレクトリ」にした状態で Git Bash が起動します。
方法①:右クリックから「Open Git Bash here」
手順
- リポジトリのフォルダをエクスプローラで開く
- 何もないところで右クリック
- Open Git Bash here を選択
これだけです。
特徴
- 一番シンプル
- パスを一切意識しなくてよい
- Git for Windows の標準機能
表示されない場合
Windows 11 では右クリックが簡略化されているため、
- 右クリック → その他のオプションを表示
の中にあります。
方法②:アドレスバーに git-bash と入力
右クリックを使わず、キーボード操作だけで開きたい場合はこちらが便利です。
手順
- リポジトリのフォルダをエクスプローラで開く
- アドレスバーをクリック(パスが文字入力状態になる)
- 次を入力して Enter
|
1 2 |
git-bash |
→ そのフォルダをカレントディレクトリにして Git Bash が起動します。
この方法が使える条件
- Git for Windows がインストールされている
C:\Program Files\Gitが PATH に追加されている
PATH に追加されていない場合、この方法は動きません。
なぜ PATH が必要なのか
エクスプローラのアドレスバー実行は、
- Windows が
git-bash.exeを見つけられるか
に依存します。
そのため、
C:\Program Files\Gitを PATH に追加
することで、アドレスバーから git-bash が起動可能になります。
Git for Windows のインストール時に、
- Use Git from the Windows Command Prompt
を選んでいれば、通常は自動で設定されます。
どちらを使うべきか
| 操作スタイル | おすすめ |
|---|---|
| マウス操作中心 | Open Git Bash here |
| キーボード操作中心 | アドレスバー git-bash |
どちらを使っても、
- Git Bash を開く
cdで移動する
という手間は不要になります。
まとめ
- Git Bash を開いてから
cdするのは、実は回避できる - エクスプローラ起点で Git Bash を開くのが最短
- 右クリック or アドレスバー、好みで選べばよい
Git は「操作そのもの」よりも、
- 変更を記録する
- 履歴を残す
ことが本質です。
環境操作で消耗しないためにも、
移動しなくて済む起動方法を最初に身につけておくのがおすすめです。