屋内用として販売されているSwitchBot見守りカメラ3MPを、あえて屋外で使ってみました。
防水仕様ではないため、軒下への設置には工夫が必要です。
ただ、ほんの少しのDIYで「雨を防ぎつつ安全に屋外運用」できることがわかりました。
この記事では、その具体的な方法と実際に使って感じたポイントを紹介します。
目次
はじめに
SwitchBot見守りカメラ3MPは、公式では屋内専用として販売されています。
防水性能(IP等級)の記載はなく、屋外使用は想定されていません。
ただし「裏庭の様子を確認したい」「玄関まわりを見守りたい」という需要は多く、
軒下や雨が直接当たらない環境であれば、工夫次第で屋外設置も可能です。
今回は、私が実際に行った「屋内用カメラを軒下に安全設置するDIY手順」を紹介します。
設置場所と条件
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裏庭の軒下(上にはベランダあり)
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通常の雨は当たらないが、台風時には飛沫がかかる可能性あり
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室内からUSB電源を引き出す必要あり
ケーブルの引き出し方
サッシを少し開け、そこに木の板をはめ込んで“仮の壁”を作りました。
この木板にUSBケーブルを通す穴を開けて外へ配線。
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板材:厚さ10mm程度の木材
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ケーブル穴:USB端子がギリギリ通る約10mm
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すき間はシリコンパッキンと防水テープで密閉
この方法なら窓を完全に閉められない問題も最小限に抑えられます。
電源の取り方
偶然、使っていないエアコン用の20Aコンセントが近くにありました。
SwitchBotカメラは5V/2AのUSB給電なので、
15A兼用口に延長コードを挿して使用しても問題なしです。
延長コードをカーテンレールの上に這わせ、
そこから木板の穴を通って外のカメラへ給電しています。
カメラの垂直固定と画角の注意点
木板にカメラを垂直に固定。
SwitchBot見守りカメラ3MPの上下反転機能は逆さ吊り前提のため、
垂直固定では映像の見やすさが多少損なわれます。
ただし、庭全体を見渡すことを優先し、
角度をやや下向きに調整することで視認性を確保しました。
自作防水カバーの作り方
市販の屋外ハウジングを使わず、
**ローラーバケットの内容器(ペラペラのプラ容器)**を利用しました。
加工方法
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内容器のもともとの開口部を壁側に向けて設置
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下になる部分をカットして除去(ここからUSBケーブルを通す)
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ケーブルはカットした部分から挿入し、
内容器の「上の端にある“びらびら”」部分を利用してねじ止め
これにより、上や前からの雨を防ぎつつ、
水がケーブルを伝って内部へ入るリスクも低減できます。
屋内用と屋外用の価格差
屋外用は安心感がある一方で、角度固定・設置制約が多いのが難点。
屋内用は安価で設置自由度が高く、軒下運用ならコスパ最強です。
運用上の注意点
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台風や暴風雨の際はUSBケーブルを抜いて屋内退避
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定期的に乾燥状態を確認(内部結露防止)
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ケーブルや容器の接合部は年1回メンテ推奨
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防水保証外のため、完全自己責任
また、SwitchBot見守りカメラ3MPは屋内運用を前提としているため、
時刻ズレやタイムゾーン設定の不具合が起きることもあります。
その対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 SwitchBotカメラの時刻ズレ問題と修正方法
まとめ
SwitchBot見守りカメラ3MPは防水ではありませんが、
軒下+自作カバー+丁寧なケーブル経路設計で、
現実的かつ安全に屋外運用することが可能です。
DIYによる工夫で、
高価な屋外カメラに頼らず「自分の見たい場所をしっかり監視」できます。